買取の仕事

近年ブランド品は、金塊などと並んで値崩れしにくい資産価値のあるものだと言われています。

特にエルメスのバーキン、ケリーといったバッグ、ロレックスの腕時計などは特にブランドの中でも値崩れしにくく、資産価値が高いことで知られているのです。
そのため一部の投資家の中には、こうしたブランドに投資し、資産として保有する人もいるのです。

またここ数十年のブランド人気にあやかって、それを商売にしようとする人も増えているのです。
特にブランド買取り業を仕事にしようと考える人も増えてきているのです。
ブランド買取り業は、昔で言う質屋の系統をくむ職業です。本当の価値を見抜き、評価格を提示しなければいけません。
ブランド買取り業を仕事にしようと思うならば、古美術商などの資格を持っていると非常に仕事を始めやすいと言えるのです。

ブランド買取の仕事においてもっとも大事な事は、真偽を見抜く力です。
この世の中には、ブランド品の模造品がたくさん流通しているのです。
まず第一に、そのブランド品が本物であるか、偽物であるか見抜ける目を持っていなければ仕事は成り立ちません。
こうした真偽を見抜く目は、相当な研究や勉強、そして経験を積まなければいけません。現代の模造品、コピー商品は非常に精巧にできており、本物と遜色ないほどの出来栄えなのです。そのため、経験を積んだ買取り業者でさえ、本物か偽物か見極めるのに時間を要する場合があるのです。
真剣にブランド買取り業で食べていこうと思うならば、全てのブランド品の商品を把握した上で、本物をよく見て観察し、その特徴を頭に叩き込む必要があります。

買取の仕事で大切なこと

またブランド買取り業において接客の対応は非常に技術が要るものなのです。
業者に自分の持っているブランド品を売り込みにくるお客様は、これぐらいの価格で買取ってくれるだろうという大きな期待を抱いて店にやって来られるのです。

しかしエルメスのバーキンやケリーを除く多くのブランド品の買取りにおいて、実際はお客様の希望する買取り額を下回ることがほとんどなのです。
そのため中には大金をはたいて購入したのに、こんな安い評価格はあり得ないと憤慨するお客様もいらっしゃるのです。
そこで上手くなだめて、納得してもらうのが買い取り業者のプロの対応なのです。世間の需要、人気の程度、使用感の程度を相手の自尊心を傷つける事無くきちんと説明した上で、評価格を提示し、納得いただいた上で、最小コストで買い取るのがプロの接客技術なのです。

ブランド買い取り業を仕事にするには、人並み外れたブランド品への愛情と興味、それに真偽や本当の価値を見抜く審美眼、それに相手を尊重し説得できる高度な接客技術が備わっていないと、到底ブランド品買い取り業の経営を軌道に乗せることはできないのです。

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2021/4/14 更新